1.人生一度
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
泣くな嘆くな 浮世の風に
泣けば明日が つらくなる
落葉みたいなア アン ア アン ア アン アン
命にだって
夢はあろうさ ――人生一度
花はきれいに
花はきれいに 咲かせたい
一目惚れだと 目元が笑う
路地に咲いてる 酔芙蓉
連れてにげよかア アン ア アン ア アン アン
港の町へ
酒がうまかろ ――人生一度
花はきれいに
花はきれいに 咲かせたい
夜の冷たさ 心の寒さ
遠い汽笛が 目にしみる
泣くも笑うもア アン ア アン ア アン アン
生きるも死ぬも
夢と流れる ――人生一度
花はきれいに
花はきれいに 咲かせたい
2.女の旅路
作詞:石本美由紀
作曲:叶弦大
冬が来るのに 津軽を越えて
函館港は 仮の宿
ハァア アーア 眠れぬ夜は
あなた恋しい 小雪酒
酔えば 尚さら ひとりが寒い
想う一念 雪をも溶かす
明日は室蘭 苫小牧
ハァア アーア 私の春は
好きなあなたの 胸にある
釧路 ほつれ毛 女の旅路
根室海峡 大漁旗に
船まで寄り添う 波なさけ
ハァア アーア 汽笛よ叫べ
たとえひと冬 待とうとも
春は 笑顔の うす紅化粧
3.あなただけ
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
この世に生まれて ふたりはめぐり逢い
運命(さだめ)のように 結ばれていた
風にうたって 雨に泣き
しあわせの しあわせの 夫婦(めおと)みち
あなただけ
おまえだけ 命あずけて
ささいなことから 背をむけ傷ついて
隠れてひとり 流した涙
苦労坂から 明日坂
ほゝ笑みを ほゝ笑みを たやさずに
あなただけ
あまえだけ 命あずけて
あなたの隣で 肩寄せ生きてきた
夕陽の空を 眺めていたい
暑さ寒さを しのぎあい
ふたりして ふたりして 歩きたい
あなただけ
おまえだけ 命あずけて
4.河内おとこ節
作詞:石本美由紀
作曲:岡千秋
河内生まれの 風来坊は
生きのいゝのが あゝ…売りもんや
サテモ皆様 おそまつながら
こゝが男の 舞台なら
太鼓叩いて 見栄を切る
喧嘩囃子の 河内ぶし
一に度胸や 二に人情や
後は腕づく あゝ…腕しだい
サテモ皆様 悪声ながら
坂田三吉 物語り
派手な掛声 頂いて
唸る男の 河内ぶし
馬鹿な息子と 叱ってくれる
俺(わい)の親父(おやじ)は あゝ…生駒山
サテモ皆様 おゝそれながら
肌は鉄火の 勇み肌
グイと冷酒 飲みほして
仁義がわりの 河内ぶし
5.酒場ひとり
作詞:石本美由起
作曲:岡千秋
叶う夢やら 叶わぬ夢か
夢を追うのも 恋のため
別れても 未練があるから 忘れない
酒よなんにも 聞かないで
いろいろあって いま 独り
ああ いま 独り
拗ねて生きてる 訳ではないが
酒と仲良し 安酒場
人生は 表があるから 裏がある
裏は知りたく なかったが
いろいろあって いま 独り
ああ いま 独り
過ぎた昔と あきらめるには
生きる運命が 辛すぎる
雨の夜は あんたが欲しいと 怨み節
夢も薄れる 肌寒さ
いろいろあって いま 独り
ああ いま 独り
6.つれあい
作詞:たかたかし
作曲:市川昭介
惚れたおまえと しみじみと
盃かわす 旅の宿
久しぶりだな なぁおまえ
ほんとに 久しぶり
生きるに下手な この俺を
ささえてくれた いいおんな
つらいことなど 忘れたと
笑って酒を 注ぐおまえ
酔っていいわね ねぇあなた
今夜は ふたりきり
涙をかくし この俺を
ささえてくれた いいおんな
花が咲く日も 枯れる日も
ふたりはいつも 一緒だよ
体いたわれ なぁおまえ
あなたも 大切に
陰に日向(ひなた)に この俺を
ささえてくれた いいおんな
7.女のしあわせきっと来る
8.美律子のさのさ
作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋
月が出るまで 半刻(はんとき)あまり
しのぶ恋路は 気もそぞろ
顔をそむけて 大川添いに
小股小走り いそいそと
ナニサ・ヨンヤサ
怪我をせぬよに 行かしゃんせ さのさ さのさ
河岸の柳に 夜風が絡む
じれて泣かせる 悪いくせ
紅を落として 島田をくずし
せめて一夜を 都鳥
ナニサ・ヨンヤサ
夢の波間で 揺られたい さのさ さのさ
赤い紙縒を 小指に巻いて
今日で十日も 肩すかし
茶断ちしてまで 住吉さまに
女ごころを 賭けたのに
ナニサ・ヨンヤサ
恋に上下は ないものを さのさ さのさ
9.だんじり
作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋
風を喰(く)らって 傾くような
屋台骨では 天下は取れぬ
意地と根性 櫓(やぐら)に組んで
点(とも)すでっかい 夢灯り
男は燃えろ 女も燃えろ
人生祭りだ だんじりだ
後姿に ぞっこん惚れた
前に回って もひとつ惚れた
粋で勇肌(いなせ)で ちょっぴり悪で
ふるいつきたい 侠(おとこ)ぶり
男は燃えろ 女も燃えろ
人生祭りだ だんじりだ
下手な鉄砲 数打ちゃ当たる
そんな弱気じゃ 勝負に勝てぬ
押せば押せ押せ 引くときゃ引いて
汗と涙の ぶっち交(が)い
男は燃えろ 女も燃えろ
人生祭りだ だんじりだ
10.恋瀬川
作詞:松井由利夫
作曲:叶弦大
雨の雫(しずく)は 心の雫
あなたとわたしを 結ぶ糸
明日をつなぐ この舟の
行き着く先は 風まかせ
ゆれて ゆられて ふたつの花は
どこへ流れる 恋瀬川
濡れた袂(たもと)は しぼればかわく
恋情(なさけ)をしぼれば なお燃える
いつかはきっと この舟が
幸福(しあわせ)くれる 岸に着く
ゆれて ゆられて ふたつの花は
どこへ流れる 恋瀬川
舟にあずけた 女の夢は
涙のすだれの その向う
あなたがいるの わたしには
重ねた指は ほどかない
ゆれて ゆられて ふたつの花は
どこへ流れる 恋瀬川
11.段平いのち
12.瞼の母
作詞:坂口ふみ緒
作曲:沢しげと
軒下三寸 借りうけまして
申しあげます おっ母さん
たった一言忠太郎と呼んでくだせぇ
呼んでくだせぇ たのみやす
(セリフ)おかみさん 今何とか言いなすったね
親子の名のりがしたかったら
堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが
笑わしちゃいけねえぜ親にはぐれた子雀が
ぐれたを叱るは無理な話よ愚痴じゃねぇ未練じゃねぇ
おかみさん俺の言うことをよく聞きなせぇ
尋ね尋ねた母親に倅と呼んでもらえぬような
こんなやくざに誰がしたんでぇ
世間の噂が 気になるならば
こんなやくざを なぜ生んだ
つれのうござんす おっ母さん
月も雲間で 月も雲間でもらい泣き
(セリフ)何をいってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ何が倅でぇ
俺にゃおっ母さんはいねぇんでぇ
おっ母さんは俺の心の底に居るんだ
上と下の瞼を合わせりゃ逢わねぇ昔の
やさしいおっ母の面影が浮かんでくるぁ
逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ァ 瞼をつむるんだ
逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ
これが浮世というものか
水熊横丁は遠灯り 縞の合羽に
縞の合羽に雪が散る
おっ母さん
13.大阪情話~うちと一緒になれへんか~
14.島田のブンブン
作詞:田口洋
作曲:山田一平
夜のとばりが パラリと降りりゃ
祭りごころが 騒ぎだす
今日は祇園か 先斗町(ポントチョウ)
三味に太鼓に 鳴物ばやし
ぬる燗ふくんで ひと節はア
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
時計の針が クルリとまわりゃ
遊びごころが 疼きだす
いまごろ新地か 三ノ宮
ピアノギターに マイクを握り
ワイン片手に 得意のあの歌を
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
女ごころに しっぽり触れりゃ
帰したくない あ〜帰れない
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
15.酒なさけ
作詞:仁井谷俊也
作曲:叶弦大
あなたが教えた この酒が
あなたを忘れる 邪魔をする
消せない面影 あの声が
酔うたび未練の… 酒なさけ
この髪この指 好きだよと
私を泣かせた 憎いひと
淋しいこころの 傷あとに
お酒のにがさが 沁みてくる
あきらめきれない 人だから
せめて夢でも 逢いに来て
おんなの倖せ この胸に
今夜はしみじみ… 酒なさけ
16.あんずの夕陽に染まる街
作詞:花岡優平
作曲:花岡優平
ふるさとの駅は 人影もなくて
それでも不思議ね 胸がキュンと鳴く
同窓会の知らせを うけて
迷い乍らも 帰って来たの
あの人が好きだった 心に灯る純情
泣きたくなるほど 愛しい日々が
あんずの夕陽に 染まってる
髪型も変わり 多少老けてても
笑顔で誰だと すぐに思い出す
お元気ですか 幸せなんでしょう
化粧直して 探してみたの
あの人が唄ってた 心に残るメロディー
切なくなるほど 甦る時
あんずの夕陽も 唄ってる
あの人が好きだった 心に灯る純情
泣きたくなるほど 愛しい日々が
あんずの夕陽に 染まってる
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